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過去につながり、今を問え!

デジタル時代の今、知らない言葉をネット検索すれば、膨大な「答え」が瞬時に浮かびあがります。過去の出来事や用語もネット検索ですぐに調べがつき、それを読めばなんとなく知った気になります。ならば、歴史家の仕事って何なのでしょう? 過去の事実を語る史料/資料に、誰もがそれなりにアクセス可能となった今、歴史家の目は何を見ているのでしょうか。過去を見すえるその目に、われわれが生きる今はどのように映るのでしょうか。イギリス近代史を研究する井野瀬久美惠さんが、過去と現在、時空間を結び直しながら、今という時代を考える複数の視点を浮かびあがらせます。

連載「過去につながり、今を問え!」が本になりました! 
世界思想社ウェブマガジン「せかいしそう」で、2021年10月から2024年8月まで連載したエッセイ「過去につながり、今を問え!」の書籍版を刊行します。単行本化にあたり、「奴隷・骨・ブロンズーー脱植民地化の歴史学」と改題しました。

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著者略歴

  1. 井野瀬 久美惠

    1958年愛知県生まれ。人間文化研究機構監事・甲南大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科西洋史学専攻単位取得退学。博士(文学)。第23期(2014-2017)日本学術会議副会長。大英帝国を中心に、(日本を含む)「帝国だった過去」とわれわれが生きる今という時空間との関係を多方向から問う研究を続けている。主な著書に『大英帝国はミュージック・ホールから』(朝日新聞社、1990)、『子どもたちの大英帝国』(中公新書、1992)、『女たちの大英帝国』(講談社現代新書、1998)、『黒人王、白人王に謁見す』(山川出版社、2002)、『植民地経験のゆくえ』(人文書院、2004、女性史青山なを賞受賞)、『大英帝国という経験』(講談社、2007;講談社学術文庫、2017)、『「近代」とは何か』(かもがわ出版、2023)、『イギリス文化史』(編著、昭和堂、2010)など。

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