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『愛と孤独のフォルクローレ』の刊行を記念して、著者の相田豊さんと文化人類学者の石井美保さんによるトークイベント「聴くこと・書くこと・共にすること――フォルクローレと文化人類学の饗宴」を行いました。つながりの裏にある複層的な孤独、そしてアネクドタ(噂話、逸話)を通じた人と人との関係性など、本書の論点を深める充実の対談、前編・後編に分けてお届けします。
1990年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は文化人類学、ラテンアメリカ地域研究。現在、上智大学基盤教育センター特任助教。 主な論文に、「反抗、世代、強度──ボリビア・フォルクローレ音楽家の孤独とつながり」(『文化人類学』87巻3号、2022年)、「「孤独」から立ち上がる世界──存在論的個体発生論から見るボリビア・フォルクローレ音楽家の生」(『社会人類学年報』47号、2021年)など。 ライフワークとしてボリビア音楽の演奏活動も行っている。ボリビアでのフィールドワーク中には、フェルナンド・ヒメネス氏にサンポーニャを師事。ボリビアの最大手レーベル、ディスコランディア社より自身のCDを発売するなど、ボリビア各地でフォルクローレ音楽の演奏経験を積む。また、在来音楽の分野でも、2017年にはボリビア大統領への表敬演奏を行ったほか、2019年には自身の主宰するボリビア在来音楽の保全・演奏団体「プロジェクト・タンタチャウィ」の活動に対して、ボリビア下院議員連盟よりチチカカ栄誉賞を授与されている。
文化人類学者。これまでタンザニア、ガーナ、インドで精霊祭祀や環境運動についての調査を行ってきた。2020年の夏、アジア・太平洋戦争で戦死した大叔父の遺した手紙を手にしたことから、戦争と家族史について調べ始める。主な著書に『環世界の人類学』(京都大学学術出版会)、『遠い声をさがして』(岩波書店)、『めぐりながれるものの人類学』、『たまふりの人類学』(ともに青土社)、『裏庭のまぼろし』(亜紀書房)などがある。現在、京都大学人文科学研究所教授。
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